Japanese
English
総説
体内埋め込み用programmable pulse-generatorを用いた脳機能外科:不随意運動の脳深部刺激療法を中心に
Functional neurosurgery with an implantable and programmable pulse-generator:control of involuntary movement disorders
片山 容一
1
Yoichi KATAYAMA
1
1日本大学脳神経外科
1Department of Neurological Surgery, Nihon University School of Medicine
キーワード:
deep brain stimulation
,
involuntary movement disorders
,
implantable and programmable pulse-generator
Keyword:
deep brain stimulation
,
involuntary movement disorders
,
implantable and programmable pulse-generator
pp.101-108
発行日 1997年2月10日
Published Date 1997/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436901340
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I.はじめに
脳深部刺激(DBS)療法が多くの症例に試みられるようになったのは1970年代である(Fig.1).当時のDBS療法に使用された刺激システムは,体外のパルスジェネレーターによって刺激を発生させ,これをトランスミッターにより無線で体内に送るものであった.
このような刺激システムには多くの臨床的な問題があった.本人の知的機能や運動機能に障害があれば,自分でトランスミッターを操作することが困難である.逆に本人が無暗に刺激条件を変更してしまうという危険もある.また刺激をしたまま眠ってしまうこともある.さらに入浴中や運動中にはトランスミッターを作動させにくいという問題もある.これらは体外から刺激を送るシステムの持つ基本的な限界である.多かれ少なかれ,これがDBS療法の一般化を妨げてきたといえる.
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