Japanese
English
総説
脳幹部手術の電気生理学的術中モニタリング
Electrophysiological intraoperative monitoring in the surgery of brain stem lesions
関谷 徹治
1
,
鈴木 重晴
1
Tetsuji SEKIYA
1
,
Shigeharu SUZUKI
1
1弘前大学脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Hirosaki University School of Medicine
キーワード:
brain stem
,
intraoperative monitoring
,
surgery
Keyword:
brain stem
,
intraoperative monitoring
,
surgery
pp.311-320
発行日 1996年4月10日
Published Date 1996/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436901187
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I.はじめに
電気生理学的術中モニタリング(electrophysiological intraoperative monitoring,以下,EIOM)が臨床応用されてから,ほぼ15年が経過し,この間に,さまざまのEIOMが試みられてきた7,23,26,38).その中には,聴神経鞘腫手術時の顔面神経モニタリングのように,その実施がstandardとなったものもあるが6),一方では,「フラッシュ刺激による」視覚誘発電位のように,ほぼ放棄されたものもある45).すなわち,時間の経過と共に,自ずから取捨選択がなされてきたと言えよう.
一方,最近のMRIをはじめとする画像診断技術の著しい発展によって,従来は,手術的アプローチがほとんどなされなかった脳幹部病変に対しても手術がされるようになってきた9,17,18,27,46).そして,この部には,重要な神経核,神経路が密集しており,他の部位にもまして,手術を安全に導く手段としてのEIOMの確立が求められていると言える.
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