Japanese
English
解剖を中心とした脳神経手術手技
海綿静脈洞部動脈瘤の手術
Direct Surgery of Cavernous Portion Aneurysms
児玉 南海雄
1
,
佐々木 達也
1
,
沼沢 真一
1
,
鈴木 恭一
1
Namio KODAMA
1
,
Tatsuya SASAKI
1
,
Shinichi NUMAZAWA
1
,
Kyoichi SUZUKI
1
1福島県立医科大学脳神経外科
1Department of Neurosurgery,Fukushima Medical School
キーワード:
Cavernous sinus
,
Direct surgery
,
Aneurysm
Keyword:
Cavernous sinus
,
Direct surgery
,
Aneurysm
pp.201-208
発行日 1992年3月10日
Published Date 1992/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436900407
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I.はじめに
海綿静脈洞部の直達手術は1965年Parkinson27)が頸動脈海綿静脈洞痩に対して低体温,心停止下に行ったのが最初の報告である.この報告は,開拓精神に富んだ素晴らしいものであったが,余りにも大々的な装備であったため,確かに容易な手術ではないが必要以上の恐怖心を他の脳神経外科医に与えたきらいもある.従って限られた報告しかみられなかったが,Dolencらの努力により通常の麻酔下で手術が可能であることが知れわたり最近ではかなり普及してきたと言える.
本稿では,この部動脈瘤の手術について,解剖および手術接近法を中心に述べてゆくこととする.
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