Japanese
English
総説
MRI時代のてんかん外科
Epilepsy Surgery in the MRI Era
森竹 浩三
1
Kouzo MORITAKE
1
1島根医学大学脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Shimane Medical University
キーワード:
Intractable epilepsy
,
MRI
,
Surgical treatment
Keyword:
Intractable epilepsy
,
MRI
,
Surgical treatment
pp.1089-1099
発行日 1990年12月10日
Published Date 1990/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436900175
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I.はじめに
1886年Sir Victor Horsleyが難治性てんかんに対する外科的手術例をはじめて報告して以来すでに100年が過ぎた83)。しかし最近まで,てんかんの外科的治療への関心は薄く手術は極めて限られた施設でのみ行われてきた3,68).このようにてんかん外科が一般に定着しなかったのは,1)余りに薬物療法に頼り過ぎ,発作がコントロールされずに漫然と投薬が続けられた,2)てんかんの外科治療には特別の訓練を受けたスタッフと特殊な設備,機器を必要とした3),3)かつて画像診断が未発達な時代に行われた脳葉切除や大脳半球切除などが後年批判され,“てんかんの手術”がタブー視される傾向にあった,などの理由による68).
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