扉
脳神経外科医を減らさない方策
中田 光俊
1
1金沢大学医薬保健研究域医学系脳・脊髄機能制御学
pp.3-4
発行日 2016年1月10日
Published Date 2016/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436203199
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現職に就任後1年が経過しました.就任前までは自身の担当する患者さんの治療に向き合い,研究に打ち込み,大学院生や留学生の学位研究の指導をしながら後輩と楽しく論文を作成する日常でした.就任後は一転して俯瞰的に脳神経外科医療や教室のことを考え,教室員を正しい方向に導くにはどのようにしたらよいのかを考える毎日にシフトしました.また医学部が医学部であるために,大学病院が大学病院であるために必要な事務的手続きや書類作成の波に呑まれつつも,教室がより発展する基盤を整えるべく奔走しています.現時点では日本で最も若輩の脳神経外科教授職の任を拝し,周囲の協力を得ながら学ぶことが多い日々です.
仕事上でさまざまな大学の教授やスタッフの先生方とお話をさせていただく機会が増えました.まず真っ先に話題に上がるのは最近の入局者の状況です.各大学が苦心され知恵を絞って新入医局員の勧誘にさまざまに工夫をされています.
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