扉
脳神経外科医とスポーツ
堀 智勝
1
1鳥取大学脳神経外科
pp.223-224
発行日 1988年3月10日
Published Date 1988/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436202551
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脳神経外科の父といわれるCushingは小学校の時から野球がうまく大学時代にはセンターを守り活躍したとのことである.先頃お亡くなりになった,清水健太郎先生は東京六大学リーグのスターで駿足好打の名捕手であったという.慶応大学の塩原先生は甲子園出場をはたした名プレーヤーとのことであるし,児玉,高久,平川,大本教授も学生時代野球部で活躍されたようである.野球以外にもテニスの国体出場選手である米増,石井教授,またはスポーツ万能の杉田教授など,日本の脳神経外科の先生も学問だけでなく,よく学びよく遊ぶ素晴らしい先生方が目白押しである.最近では全国脳神経外科野球大会が開かれ岡山大学脳神経外科教室は無敵の2連勝を誇っている.
何故このように皆さんスポーツ好きなのであろうか.恐らく狭い手術室で数時間に及ぶ手術をこなしたあとは何か気分転換が人間にとって必要なのではなかろうか.私も手術後にテニスボールを思いきり叩くとスカーッとするし,たまの日曜日ゴルフ場の眼にしみるような緑の芝生で思いきり白球をドライバーで叩くと,たとえOBになってもある種の満足感をもつことができる.
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