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頸椎前方固定術(ACDF)は頸椎々間板ヘルニアの最も効果的な治療法の1つであるが,最近骨固定を行なわないanteriorcervical discectomy(ACD)のみでも有効であるという報告がみられる.そこで我々は骨固定が必要であるか否かを検討する為,臨床例の手術成績と,犬における椎間板除去後の治癒過程について検討した.急性頸椎々間板ヘルニアの症例においてACDF及びACDそれぞれ20例の手術成績は,両群共90%で良好な成績を示した.レ線上では,ACDの術後に椎間腔の狭小化や頸椎のalignmentの不正を認め,特にanterior angulationはC4-5,C5-6で著明であった,しかしこの傾向は次第に軽減し,6カ月後には75%の症例で良好なalignmentに復した.椎間腔の狭小化はむしろC6-7,C7—Th1で著明であった.レ線上椎間腔の骨形成は,ACDFでは6カ月,ACDでは2-3年を要した.但しこれらのレ線的所見と手術成績との間に相関は認められなかった.犬における椎間板除去後の骨形成過程は,ACDFでは6-8週でACDでは6カ月程で椎間腔が骨成分で占拠された.以上の結果から,ACDは急性頸椎々間板ヘルニアに対する安全かつ効果的な治療法であり,骨固定を省略することにより手術が簡略化され,骨固定による種々の合併症も防止することができる.
Cervical discectomy and interbody fusion by bone graft through the anterior approach has been widely used for more than two decades2,10).
Several authors have been reported that cervical disc disease can be treated by anterior cervical discectomy without interbody fusion (ACD) alone, and they have raised the question as to whether the bone graft is necessary, and indeed, the some question whether fusion or without bone graft is necessary or desirable1,5,6,7, 8,9,12,13,14).
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