Japanese
English
経験と考察
Percutaneous endoscopic cervical discectomyのアプローチ法と画像変化
The image change after percutaneous endoscopic cervical discectomy
中村 周
1
,
伊藤 不二夫
1
,
伊藤 全哉
1
,
柴山 元英
1
,
山田 実
1
S. Nakamura
1
,
F. Ito
1
,
Z. Ito
1
,
M. Shibayama
1
,
M. Yamada
1
1あいちせぼね病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Aichi Spine Hospital, Inuyama
キーワード:
discectomy
,
minimally invasive
,
full-endoscopic
,
approach
Keyword:
discectomy
,
minimally invasive
,
full-endoscopic
,
approach
pp.305-308
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_305
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は じ め に
頚椎椎間板ヘルニアに対する標準的手術治療はanterior cervical discectomy and fusion(ACDF)1)であるが,固定に伴い機械的負荷が増した隣接椎間は変性の進行が加速される懸念がある2,3).一方,光源,内視鏡,潅流,器具挿入路が一体となったpercutaneous full-endoscopic system(図1)を用いるpercutaneous endoscopic cervical discectomy(PECD)は細い外筒と内視鏡により,椎間板を温存するため隣接椎間への影響を回避できる.しかし前方進入であるため経由する椎間板に侵襲が加わることになり,PECD後に椎間板高の減少がみられたとの報告4,5)がある.椎間板高減少は椎間板変性の指標であるが,必ずしも臨床症状と関連があるとはいえない.椎間板変性が周囲にもたらす変化としてmodic変化があり,臨床症状と関連があるといわれている6,7).PECD後のmodic変化出現率はいまだ不明である.
また,PECDは後述する進入経路の制約により通常は対側アプローチが用いられているが4,5),同側進入でも可能である.これまで,アプローチ法による椎間板への侵襲の差異8)は明らかにされていない.本研究の目的はmodic変化の出現率と椎間板高減少率を明らかにすることと,さらにアプローチ法が同側か対側かの違いによりそれらに差があるのか調査した.
© Nankodo Co., Ltd., 2018