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                                総説 
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    軸索流と視床
                                    
                                    
                            
                            
                                    
                                    Axoplasmic Flow and Thalamus
                                    
                                    
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                新見 嘉兵衛
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                        
                                            
                                                Kahee NIIMI
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1岡山大学第三解剖学教室
                
                
                
                
                  1The Third Department of Anatomy, Okayama University School of Medicine
                
                
                
                
                
                
                
                            キーワード: 
                            
                                
                                    Axoplasmic flow
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    Thalamus
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    Fiber connections
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                     Autoradiography
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    Peroxidase
                                
                                
                            
                        
                
                            Keyword: 
                            
                                
                                    Axoplasmic flow
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    Thalamus
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    Fiber connections
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                     Autoradiography
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    Peroxidase
                                
                                
                            
                        
                
                pp.1203-1214
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1977年11月10日
                  Published Date 1977/11/10
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436200718
                
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- 1ページ目 Look Inside
従来,中枢神経系の神経線維結合の研究方法として変性軸索鍍銀法(Nauta法とその変法)と逆行性細胞変性法が最も多く用いられてきた.しかし,これらの方法には通過線維の問題や軸索側枝の問題などがあり,所見の判定にかなりの困難な点があった.ところが最近,軸索流を利用した方法(オートラジオグラフィー法とパーオキシデース法)が開発され,上述のような問題点がある程度解決される可能性ができてきた.
オートラジオグラフィー法(AR法)は注入された放射性同位元素標識アミノ酸(3H-leucine, 3H-prolineなど)が神経細胞体に取り込まれ(神経線維からは取り込まれない),順行性軸索流によって軸索の終末まで運ばれたものをオートラジオグラフで検べるものである.軸索流の速度はおおまかにいって早い相と遅い相があり,早い相(100-400mm/day)をとった場合,すなわち生存期間を短くすると,終末部におけるラベルのみが認められるが,遅い相(1-3mm/day)をとった場合,すなわち生存期間を長くすると,終末ラベルのほか途中の経過—軸索ラベルも見られる(Fig.2,3).しかしこの場合シナプスを超えて次のNeuronに進む可能性もでてくる.

Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.


