Japanese
English
手術手技
経皮的コルドトミー
Percutaneous Cordotomy
天野 恵市
1
Keiichi AMANO
1
1東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科
1Department of Neurological Surgery, Neurological Institute, Tokyo Women's Medical College
キーワード:
Intractable pain
,
Lateral spinothalamic tract
,
Stereotaxic surgery
,
Percutaneous high cervical cordotomy
,
Bipolar concentric electrode
Keyword:
Intractable pain
,
Lateral spinothalamic tract
,
Stereotaxic surgery
,
Percutaneous high cervical cordotomy
,
Bipolar concentric electrode
pp.207-215
発行日 1977年3月10日
Published Date 1977/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436200587
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Ⅰ.はじめに
経皮的コルドトミーが最初に行われたのは1963年Mullanによってであるから,現在2でに13年の歴史がある.Mullanが最初に発表したのは実は針を脊髄内に刺入する真の意味でのコルドトミーではなく,経皮的に脊椎管内にストロンチウム90の放射能針を入れ,外側脊髄視床路を脊髄外部から放射線照射により破壊しようというものであった.
脊髄内に針を刺入して電気凝固巣を作るという,現在我々が行っている経皮的コルドトミーは2年後の1965年にMullan, Rosomoffが相次いで発表している.北米ではじめられたこの簡便でかつ的確な除痛術は現在はヨーロッパでも広く行われているが,残念なことに我が国ではいまだそれほど脳神経外科医の間に普及しているとはいえないのが現状である.
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