Japanese
English
手術手技
視神経管開放術
Decompression of the Optic Nerve
深道 義尚
1
Yoshinao FUKADO
1
1関東労災病院眼科
1Department of Ophthalmology, Kanto Rosai Hospital
キーワード:
Ethmoidal sinus
,
Sphenoidal sinus
,
Prominens
,
optic canal
Keyword:
Ethmoidal sinus
,
Sphenoidal sinus
,
Prominens
,
optic canal
pp.1137-1142
発行日 1976年12月10日
Published Date 1976/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436200547
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.はじめに
視神経管開放術は,視神経管の骨壁を除去して,内部にある視神経の減圧を目的とする手術である.視神経の解剖的な走行を考えた場合,この手術法には,原則的に異なる2つの方法の存することが理解できると思う.すなわち,開頭して視神経管の上壁を除去する方法と,前方の筋骨洞を経て,その内側壁を除去する方法である。いずれにしろ,管壁の一部を除去して視神経の減圧を行うことには変わりはないが,視神経管の全長にわたって減圧を行うためには,開頭による方法がすぐれていると考えられる.経筋骨洞法による場合には,全長の2/3程度開放できるのみである.
ところで,私の行っている視神経管開放術は,この経篩骨洞法である.この方法は,1960年に佐藤爾氏が考え,仁保氏が行った方法であるが,原理的にはその約20年前から一部には知られていた方法である.私の手術法は,原理的には佐藤氏の方法によっているが,手技としては,仁保氏の方法とは少々異なるようである.以下にその手術法と一部の手術成績を述べてみたいと思う.
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.