Japanese
English
手術手技
頭蓋咽頭腫の手術
The Surgical Technique of the Suprasellar Craniopharyngioma
松本 悟
1
Satoshi MATSUMOTO
1
1神戸大学脳神経外科
1Professor, Neurosurgical Department, Kobe University School of Medicine
キーワード:
Craniopharyngiama
,
Surgical technique
Keyword:
Craniopharyngiama
,
Surgical technique
pp.287-294
発行日 1973年10月10日
Published Date 1973/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436200101
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脳下垂体前葉原基は,咽頭部土皮組織由来と云われているが,胎生期,脳下垂体の正常な発育にともない,同部に遊離した咽頭部上皮組織は,自然消滅あるいは島状に痕跡化する.後者の場合,この扁平上皮集団は,脳下垂体柄前域,および漏斗部に著明で,ついで柄後域,あるいは柄に接する前葉上面にみとめられる.
この残存扁平上皮集団が原基となり,腫瘍化するとき,これをCraniopharyngioma,あるいは脳下垂体道腫瘍と呼ばれ,以上の理由から,本腫瘍は主として,脳下垂体柄前域,漏斗部を中心に周辺組織を圧迫することが多い.
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