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連載 脊椎脊髄手術に必要な基本的知識
(4)頚椎後方手術(筋層構築的棘突起椎弓形成術)
Required Knowledge for Spinal Surgeon(4)Posterior Approach for Cervical Spine:Myoarchitectonic Spinolaminoplasty
川本 俊樹
1
,
金 彪
1
Toshiki KAWAMOTO
1
,
Phyo KIM
1
1獨協医科大学脳神経外科
1Department of Neurologic Surgery, Dokkyo University Hospital
キーワード:
posterior cervical spine surgery
,
laminoplasty
,
myoarchitectonic spinolaminoplasty
Keyword:
posterior cervical spine surgery
,
laminoplasty
,
myoarchitectonic spinolaminoplasty
pp.1119-1129
発行日 2013年12月10日
Published Date 2013/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436102139
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Ⅰ.はじめに
頚椎後方手術(椎弓形成術)は脊椎・脊髄疾患に対して行う手術の,最も基本となるものである.椎弓形成術が本邦で開発されて以来,数々の手術法が発表され,多くの症例に施行されてきた.そのどれもが十分良好な成績を達成しており,今後も高齢化に伴う多椎間病変などの増加に伴い施行頻度はさらに増加していくものと考えられる.また,その効果とともに術式の安全性,内固定技術の発展,さらに硬膜内髄外腫瘍,髄内腫瘍に対する手術の際の利用など汎用性もあり,基本手技として会得しておく必要性の高い手術法である4).
椎弓の開大方法については棘突起縦割(両開き)法11)と片側進入(片開き)法1)の椎弓形成術がありそのどちらも効果的ではあるが,ここでは頚椎筋骨格系の力学的相互作用を理解し頚椎後方組織再建の重要性を強調するため棘突起縦割(両開き)法(筋層構築的棘突起椎弓形成術8))について詳説する.
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