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連載 教訓的症例に学ぶシリーズ
外傷性内頚動脈海綿静脈洞瘻に対する脳血管内治療
Endovascular Treatment for Traumatic Carotid-Cavernous Fistula
山本 宗孝
1
,
大石 英則
1
,
新井 一
1
Munetaka YAMAMOTO
1
,
Hidenori OISHI
1
,
Hajime ARAI
1
1順天堂大学医学部脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Juntendo University
pp.1105-1110
発行日 2013年12月10日
Published Date 2013/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436102137
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Ⅰ.経験症例
1.症例
29歳,女性.交通事故による下顎骨骨折に対してプレート固定術が施行された.受傷時の頭蓋内精査では明らかな外傷性変化を認めていなかった.受傷から2カ月が経過した頃より,左眼瞼浮腫および結膜充血,複視,拍動性雑音を自覚した.頭部MRIおよび脳血管造影検査(Fig.1)を施行され,症状経過とあわせて左外傷性内頚動脈海綿静脈洞瘻(traumatic carotid-cavernous fistula:TCCF)と診断された.左眼窩にてbruitを聴取,左眼は全方向に軽度の眼球運動制限があった.左眼圧は19mmHgと軽度の上昇を認めた.
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