扉
〈今どきの若者〉を考える
武田 利兵衛
1
Rihei TAKEDA
1
1中村記念南病院
pp.1065-1066
発行日 2008年12月10日
Published Date 2008/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436100847
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冒頭から,医学とは縁遠いビジネス関係の話題で恐縮するが,毎年行われている新入社員をわかりやすくキャッチコピーであらわすユニークな調査報告(社会経済生産性本部「新入社員タイプ」)は興味深いものがある.
その内容を紹介すると,ゆとり世代という新人種が幅を利かせている昨今,今年のキャッチコピーは“カーリング型”で,「磨けば光るとばかりに,育成の方向を定め,そっと背中を押し,ブラシでこすりつつ,周りは働きやすい環境作りに腐心する.しかし,少しでもブラシでこするのをやめると,減速したり,止まってしまったりしかねない」のが,今年の新入社員,言い換えれば〈今どきの若者〉の特徴的な姿とのことである.まさに,その内容は,年齢の違いこそあれ,多少なりともわが業界の卒後まもない若手医師にもあてはまるのではないか.
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