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Ⅰ.はじめに
近年の脳血管内治療の発達により世界の多くの施設でその治療が行われるようになってきている.特に本邦でも1997年に脳動脈瘤塞栓術に用いるGuglielmi detachable coil(GDC)が認可され,より多くの動脈瘤がこの血管内治療で加療されるようになった.破裂脳動脈瘤に関しては,従来の開頭術と比べ脳血管内治療のほうが1年後の患者の予後が良好であるといった海外でのデータも発表されるようになった.日本では多くの優秀な脳血管外科医により顕微鏡下での開頭クリッピング術で良好な成績が既に出ており,脳血管内治療医はその成績を超える治療結果を求められる立場にある.さらに今後は,治療内容の質(Quality)が問われる時代が目の前に来ていると思われる.
脳血管内治療において使用される器材,機器の発達はめざましく,治療器具の進歩とともに治療内容,術式なども変遷している.これら治療器具に関する十分な知識と経験を持つことが,当然各血管内治療医に求められているが,その数,種類の多様さより容易とは言えない.今回その中でも治療上重要な道具としてマイクロカテーテルに注目し,特に脳動脈瘤塞栓術に用いられる各種マイクロカテーテルにつき,先端の形状付けにかかわる諸問題を臨床面からの疑問点をもとに検討を行ったので報告する.
Microcatheters for neuroendovascular procedure especially for embolization of aneurysms are essential tools. Each catheter has it's own property for use. However there is very little literature about the character and mechanism of microcatheters. With steam shaping,they are often deformed and shortened. We herein present technical problems associated with the shaping of microcatheters. We have to understand the potential risk of complications related to microcatheters.
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