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セロトニンが脳内に存在することは,Twarog及びPage1)によつて認められて以来多くの報告があり,これが脳内でつくれたものであることは,Bogdanskiら2)の研究から明らかである。その脳内分布については,Paasonen, Vogt3)がイヌで又Costa, Aprison4)がヒトで調べたようにいずれも視床下部に最も高濃度に存在しており,このことは,脳セロトニンが視床下部の機能と何らかの関係を有するものであることを示唆している。この脳セロトニンの測定のために,現在までに報告された方法はTwarog及びPage1)の用いた生物学的方法,Udenfriend5)らの述べた比色法及び螢光法がある。比色法は感度が脳の測定には充分でなく,これを用いた報告6)もあるが,この方法を用いるなら10匹以上のダイコクネズミの脳を集めなければ測定できない。最近の多くのセロトニンに関する報告はいずれも螢光法によつて測定したものであるが,これに用いられているAminco-BowmanのSpectrophotofluorometerは現在迄に本邦では朱だ利用できない。近来数多くつくられている微量螢光光度計や螢光測定用装置のついた分光光度計は,いずれも,セロトニンの測定に用いることが出きない。
Serotonin has been subjected to a special interestin the medical fields, with special references tothe hypothalamic function. Serotonin of rat brainwas determined by the fluorophotometric methodwhich was devised by the authors.
Pyrogen administration caused a slight decreasein serotonin concentration in the brain and a slightincreased 5-HIAA in urine. In connection withpyrogen administration, the effects of reserpineand chlorpromazine on brain serotonin werestudied.
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