特集 神経学における最近の研究
<臨床>
Neuromyotonia
中西 孝雄
1
1筑波大学臨床医学系神経内科
pp.830-832
発行日 1978年7月10日
Published Date 1978/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904951
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1961年ISAACS11)は,ミオトニーに似て,しかもミオトニーとは異なる2症例を報告し,continuous muscle-fibre activity症候群と命名した。彼は,この症候群をarmadillo病といった方が適当と考えたが,症状を記述することに重きをおき,そのようにしたと述べている。次いで,1965年MERTENS & ZSCHOCKE17)は,同様の症状を呈する3症例を報告し,この症候群をNeuromyotonie(neuromyotony)と呼んだ。その後今日にいたるまで,同様の症候群を呈する症例が合計17例,12名の著者により,多種多様な名称のもとに報告されている(表)。Pseudomyotonia1,19),myokymia with impaired muscular relaxation6),Peripheral neuropathy with myokymia,sustained muscular contraction and continuousmotor unit activity22)などである。筆者ら18)も同様の症候群を1例経験しているが,neuromyotoniaという名称は,簡単にして,かつ疾患の内容をよくとらえているので,筆者らはMERTENS & ZSCHOCKE17)にならい,この名称を用いることにした。
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