特集 神経学における最近の研究
<生化学>
脳内オピエート—EnkephalinおよびEndorphin
高木 博司
1
1京都大学薬学部薬理学教室
pp.710-711
発行日 1978年7月10日
Published Date 1978/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904903
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神経薬理学領域の中で最近20年間の最も大きな収穫の一つは,Morphineの作用部位および作用機序に関する進歩,とくにOpiate receptorの証明とそれに伴って発見された脳内のモルヒネ様因子(Morphine-like factor,MLF)の化学構造の解明,とくにEnkephalinおよびEndorphinの発見であろう。MLFは広くは脳内OpiatesまたはOpioidsと呼ばれ,そのうちペプチド性のものはとくにOpioid peptidesと呼ばれる。
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