原著
出生体重・胎盤重量と臍帯静脈血中adrenocorticotropic hormone (ACTH),β—lipotropin (β—LPH)およびβ—endorphin (β—EP)値との相関
古橋 信晃
1
,
高橋 徹
1
,
深谷 孝夫
1
,
河野 秀昭
1
,
新川 尹
1
,
立花 義史
1
,
鈴木 雅洲
1
Furuhashi Nobuaki
1
1東北大学医学部産科婦人科学教室
pp.323-326
発行日 1982年4月10日
Published Date 1982/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206607
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分娩時のストレスに反応して,臍帯血漿中のadreno—corticotropic hormone (ACTH)値が高値を示すことについては,以前より多くの報告1〜4)があった。一方,最近の神経内分泌学などの著しい進歩とともに,脳—ペプチド(ACTH関連ペプチド,脳—腸管ペプチド)であるβ—lipotropin (β—LPH)およびβ—endorphin(β—EP)の産科領域での動態が検討されはじめた。最近,臍帯血中β—LPHおよびβ—EPもACTHと同様に,分娩時には著しい高値を示すことが報告5〜7)されている。
今回,われわれは,分娩時臍帯静脈血中ACTH,β—LPHおよびβ—EP値をおのおの感度の高いradio—immunoassay (RIA)で測定し,今回は特にこれら三つのホルモン値と出生体重・胎盤重量との相関関係について検討した。
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