特集 日米合同セミナー—学習と行動の神経生理学的基礎
はじめに
吉井 直三郎
1
1大阪大学医学部生理学
pp.5
発行日 1971年6月30日
Published Date 1971/6/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904685
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- 文献概要
日本学術振興会は日米科学協力プログラムに従つて,いろいろな事業をしている。このセミナーはその1つで,1968年7月22日から26日までの5日間,毎日午前9時から午後5時のあいだ,京都国際会館で開かれた。米国側の参加者は勿論,日本側の参加者もすべて京都ホテルに止宿して,セミナーの会場以外で互に報告された研究内容その他につき話合うのに充分な時間を利用できるよう,また日米の学者相互間の親交を深めるよう配慮された。
日本側のオーガナイザーは私が,米国側はDr. Buchwaldがあたつた。以下発表される論文は日本側の参加者の報告内容を示している。このセミナーの際,日本側では1年以内に論文をまとめて出すことを約束したので,1969年夏には大体の原稿が私の手許に集まつた。しかし一部の参加者からの論文が送られて来なかつたので,止むを得ず,暫く発表を延期して,参加者全部の論文が集まるのを待ち,1969年末に全部揃えて,これを「神経研究の進歩」誌に送つた。これは発表雑誌としては本誌が多数の参加者の希望するところであつたからである。しかしながら交渉に手間どり,かつ本誌が季刊であるため,その印刷が今日まで遅れてしまつた。このことは早く投稿された方には大変御迷惑をかけたことであつて,上記の事情を申上げて,御諒解を得たい。
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