Japanese
English
特集 睡眠と意識障害
夢の精神生理学的研究—著者らの最近の研究結果を中心に
Psychophysiological Study on the Dreams of Normals and Psychiatric Patients
大熊 輝雄
1
,
福間 悦夫
1
,
竹尾 生気
1
,
角南 譲
1
,
本池 光雄
1
Teruo Okuma
1
,
Etsuo Fukuma
1
,
Secke Takeo
1
,
Yyzuru Sunami
1
,
Mitsuo Motoike
1
1鳥取大学医学部神経精神科教室
1Dept. of Neuro-psychiatry, Tottori. Univ. School of Med.
pp.686-694
発行日 1971年4月30日
Published Date 1971/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904670
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I.はじめに—新しい夢研究法の導入
Aserinsky and Kleitman(1953,1955),Dement(1955),Dement and Kleitman(1957)らによる賦活睡眠期(逆説睡眠期,本稿ではREM睡眠期あるいはREM期(REMP)とよぶ)の発見は,睡眠の研究全般に飛躍的発展をもたらしたが,同時に,このREM睡眠期がとくに夢と密接な関係にあることが知られてから,夢の研究もあらたに脚光をあびるようになつた。
従来の夢研究法は,朝覚醒したときに夢を想起させ記録する方法や,面接中に夢を想起させる方法などが主であり,実験室で眠つている人を覚醒させて夢を聴取する方法も行なわれたが,これはまつたく任意の時期に被験者を覚醒させるので,そのとき被験者が夢をみているかどうかはまつたくわからなかつた。
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