Japanese
English
特集 中毒性脳障害—第4回脳のシンポジウムより
A・CO中毒と脳障害
〔指定討論〕一酸化炭素中毒と老化現象の合併例
An autopsy case of carbon monoxide poisoning with senile findings
室伏 君士
1,2
,
皆川 正男
3
Kunshi Murofushi
1,2
,
Masao Minagawa
3
1東京都立府中療育センター
2順天堂大学医学部精神神経科
3毛呂病院精神科
1Tokyo Metropolitan for severy multiply handicap in Fuchu
2Dept.,of Psychiatry, Juntendo Univ. School of Med.
3Dept. of Psychiatry, Moro Hospital
pp.39-48
発行日 1969年4月25日
Published Date 1969/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904577
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I.緒言
脳の病変は,同じ原因がくわわつても,小児,成人,老人ではそれぞれ異なつた反応あるいは病変を呈し,侵される脳のがわの条件に規定されるという一面がある。さらには,原因は異なつても,ある共通の病理発生機序をたどつて,同じような病変を示す一面のあることも,日常われわれのよく知るところである。老化現象がまさにこの好個の例であり,わたくしはここで,一酸化炭素中毒の一剖検例について,その老化現象に着目して考察する。
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