Japanese
English
特集 パーキンソニズム(第4回脳のシンポジウムより)
黒質の線維結合
Study on the Fiber Connection of the Substantia Nigra
益田 栄
1
Sakae Masuda
1
1順天堂大学医学部第二解剖
12nd Dept. of Anatomy, Faculty of Med., Juntendo Univ.
pp.839-844
発行日 1968年12月25日
Published Date 1968/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904549
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I.緒言
ヒトの中脳の大脳脚の背方に肉眼的に黒く見える部分があつてVicq d'Azyr(1786)がこれをSubstantianigra(Locus niger)黒質と名づけた。然しよく気をつけて見ると背方の黒い部分に接してその腹方部にほんのり赤く見える部分があるので,Spatz1)(1923)はこれをSchwarze Zoneとrote Zoneとに分け小川2)(1955)はこれを黒色部(Pars nigra)と赤色部(Pars rubra)とに分けた.Sano,T.3)('10)は動物でZona compactaとZona reticulataとに分けRioch4)('29)は食肉類でFoix and Nicolesco('25)はヒトでも同じ分類を採用した。
黒色部はメラニンを含んだ多極性の神経細胞(12〜40μ)の集まりで黒質背方の網様体の中まで散在している。
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