整形外科を育てた人達 第100回
Harold Jackson Burrows(1902-1981)
天児 民和
1
1九州大学
pp.60-62
発行日 1992年1月25日
Published Date 1992/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900765
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家系
英国は有能な整形外科医が多いが,Harold Jackson Burrowsもその一人である.1902年の生まれである.彼の家系は勤勉で有能な人が多く,祖父は軍医で将来を期待されていたが,53歳で亡くなり,父は祖父がインド派遣軍にいた時にインドで生まれ,軍医として教育を受けて外科医となっていた.Harold Jackson Burrows(以下,英国の書物には名前が長いのでJackoまたはJBとしてあるのでそれにならいJackoと記す)は,父の教育によりCheltenhamで医師になる決心ができ,CambridgeのKings Collegeで医師の資格を得て得意になっていた.父は1914年の第一次世界大戦時,Sir Robert Jonesの能率の良い整形外科の治療法を習い,戦後PortsmouthのWessex整形外科病院にて活動をはじめ,Altonの外来診療所でも援助をして働いたが,心筋梗塞で倒れて,その後は外科を去り,生理学,癌研究に移った.80歳まで働いたが,遂に亡くなった.
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