Japanese
English
特集 脳研究の進歩—東京大学脳研究所創立30周年記念
脳幹部呼吸性ニューロンの逆方向性ならびに順行方向性刺激応答
Anti-and Orthodromic Response of Respiratory Neurons in Brain Stem of Cat
福原 武彦
1
,
武田 龍司
1
,
酒井 文徳
1
Takehiko Hukuhara
1
,
Ryuji Takeda
1
,
Fuminori Sakai
1
1東京大学医学部薬理
1Department of Pharmacology, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.369-379
発行日 1968年8月25日
Published Date 1968/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904515
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.緒言
呼吸機能に及ぼす薬物の影響に関する研究のうち,呼吸中枢に対する薬物の直接作用についての知見ははなはだ少ない(Lambertsen,1966)。これは呼吸中枢の神経機構に関し未解決の問題が多いことが大きな理由となつていると考えられる。よつてわれわれは薬物の呼吸中枢の神経機構に対する研究に着手するための基礎として,その神経機構に関する諸問題をふたたびとりあげてみた。
呼吸中枢,ことに呼吸律動形成の機序およびその神経機構の局在に関するこれまでの見解には,大別して二つの対立した流れがある。
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.