Japanese
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特集 日本脳炎
日本脳炎の脳波
The Electroencephalogram in Japanese Encephalitis
竹下 研三
1
Kenzo Takeshita
1
1九州大学医学部小児科
1Department of Pediatrics, Faculty of Medicine, Kyushu University
pp.293-299
発行日 1967年8月25日
Published Date 1967/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904409
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I.はじめに
日本脳炎の脳波については,1949年藤森4)によつて発表されたのを最初に操18),下田24),梅野29)らによつてつぎつぎに発表21)が行なわれてきた。そしてそのころすでに日本脳炎の急性期には,汎発性持続性高振幅徐波がみられ,なかでも前頭部優位の所見が多いことなども知られていた。
しかしその後のまとまつた発表は意外に少ない。日本脳炎が法定伝染病のため一般の病院施設に収容される機会が少ないこと,近年の脳波の普及に比べ,日本脳炎の発生率は逆相関的に減少していること15)などが日本脳炎の脳波学的研究を阻害させているのであろう。
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