特集 第7回神経病理学会
一般演題〔1〕〜〔102〕抄録・討論
〔72〕〜〔79〕老年過程(II)
〔72〕神経原線維様変化の実験的作成とそれをめぐる研究,他
辻山 義光
1
,
田中 政春
2
,
生田 房弘
2
1慶大神経
2新潟大脳研病理
pp.806-811
発行日 1966年12月25日
Published Date 1966/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904382
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1906年,Alzheimemにより初めて神経原線維変化が記載されて以来,この変化について多くの報告がありながら,その成因をめぐる研究はほとんどみられぬまま今日にいたつた。
昨年Terryらがアルミニウム化合物を脳内に注入した家兎の脳に神経原線維変化がみられたと報告を行なつたが,われわれはHolt's Adjuvantを家兎だけでなく,ギニアピッグ,ラット,マウスの脳内に注入する一方,家兎にはさらに皮下あるいは経口的に投与し観察した結果,神経原線維の変化は脳内注入群にかぎり認められ,とくに家兎において最も著明であつた。
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