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カハールについて
萬年 甫
1
1東京医科歯科大学医学部解剖学教室
pp.384-385
発行日 1966年7月15日
Published Date 1966/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904308
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今回は,ゴルヂについで,ラモニ・カハールのノーベル賞受賞記念演説を訳出した。これは前回にも記したように,1906年12月12日ストックホルムで行なわれたものである。
受賞時2人は互いに顔を合せながら,言葉もかわさず握手もせずにそれぞれの国へ帰つて行つたといわれているが,当時報道映画が現在のように盛んで,もしその場の生々しい記録が残されたとすれば,どんなに印象的であつたかと思われる。もつともあとでカハールは自分はゴルヂの見出した方法で仕事をしたし,自分の方が若いのであるから,こちらから挨拶すべきてあつたともらしたという。
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