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連載 神経学を作った100冊(89)
ラモニ-カハール『人および脊椎動物の神経系組織学』(1909,1911)
One Hundred Books which Built up Neurology (89)-Santiago Ramón y Cajal: "Histologie du Système Nerveux de L'Homme et des Vertébrés". (1909, 1911)
作田 学
1
Manabu Sakuta
1
1日本赤十字社医療センター神経内科
1Department of Neurology, Japanese Red Cross Medical Center
pp.616-617
発行日 2014年5月1日
Published Date 2014/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416101803
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カハール(Santiago Ramón y Cajal;1852-1934)は現在の神経学が依って立つニューロン説を打ち立てたことで知られている。
彼は1852年5月1日にフランス国境に近いアラゴン県ペティリヤという小さな町の医者の家に生まれた。幼少の頃は手の付けられない子どもであり,自身も回想録で「反抗心の鬼だった」と述べている。アラゴン人の気質として,反骨精神,気性の荒い頑固者,辛抱強さ,気骨のある人間ということがよく知られているが,その地元の人間も手を焼くくらいの反骨精神の塊であった1)。
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