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特集 第8回神経化学懇話会
一般演題および討論
髄液の酸塩基平衡に関する研究
Acid-Base Balance in Cerebrospinal Fluid
田崎 義昭
1
,
佐野 昇
1
,
大坂 彰
1
,
鈴木 玲子
1
Yoshiaki Tazaki
1
,
Noboru Sano
1
,
Akira Ohsaka
1
,
Reiko Suzuki
1
1東邦大学医学部阿部内科
pp.286-296
発行日 1966年7月15日
Published Date 1966/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904296
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I.緒言
髄液の酸塩基平衡ガス分圧の臨床的意義は,いまだ明らかでない。髄液のpHは,すでに1906年Foa1)らにより研究されているが,最近Posner2)らは種々な酸塩基平衡障害時の髄液酸塩基平衡を検討し,髄液pHの異常を認めるときには,脳症を伴い,その測定は臨床的に意義のあるものと報告している。著者らは髄液のpH,ガス分圧は脳組織のこれらの値を反映するものと考え,検討を行なつている。今回は髄液と動脈血ならびに内頸静脈血のガス分圧,酸塩基平衡の関係について,報告する。
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