症例報告
Dystrophic Calcinosis Cutis
林 伸和
1
,
早川 雅之
1
,
江藤 隆史
1
,
古江 増隆
1
,
石橋 康正
1
Nobukazu HAYASHI
1
,
Masayuki HAYAKAWA
1
,
Takafumi ETOH
1
,
Masutaka FURUE
1
,
Yasumasa ISHIBASHI
1
1東京大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo University School of Medicine
キーワード：
皮膚石灰沈着症
,
術後瘢痕
,
難治性瘻孔
Keyword:
皮膚石灰沈着症
,
術後瘢痕
,
難治性瘻孔
pp.385-387
発行日 1992年4月1日
Published Date 1992/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900594
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60歳，男性．23歳時右股関節結核にて郭清および固定術を行い，完治していたが，59歳時瘢痕部の外傷を契機として難治性の瘻孔を形成した．抗酸菌および一般細菌培養陰性であった．軟X線写真上で針状の石灰化を認めた．術後瘢痕部に生じたdystrophic calcinosis cutisと診断し，瘢痕部皮膚を切除，植皮術を行った．組織学的には硝子化した膠原線維に囲まれた多発性の石灰化病巣であった．
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