特集Ⅱ ミオパチーの疫学と臨床
周期性四肢麻痺自験43症例の臨床的分析
冲中 重雄
1
,
宮崎 元滋
1
,
鎮目 和夫
2
,
紫芝 良昌
2
1虎の門病院
2東京大学医学部中尾内科
pp.331-334
発行日 1965年7月25日
Published Date 1965/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904179
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この班は勝木教授を班長とする,ミオパチーの疫学調査班でございまして,意義のある研究班だと思います。虎の門病院神経科の宮崎君が最近10年間の日本の文献を調べましたが,これについてちよつと述べまして,その後で,われわれの成績をのべます。昭和22年,私が東大で内科教室を始めました頃から,中尾内科にかわるまでに,われわれの教室で周期性四肢麻痺患者を計43例自験しております。鎮目,紫芝両君に整理研究してもらいました。
まず地区別に症例をあげたのでありますが(第1図),これは本症の日本における分布を示すというわけにはいかないと思います。大学の所在地に多いということになりますので,そういう意味では実際的ではないと思います。第2図は,発病年齢ですが,従来からいわれているものと一致するようでございます。
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