Japanese
English
一般演題
9 アスパラギン酸と脳組織へのカリウムのとり込み
Aspartic Acid and the Accurnulation of Potassium Ions in Cerebral Tissue
高垣 玄吉郎
1
Genkichiro Takagaki
1
1慶応義塾大学医学部生理
1Dept. of Physiology, Keio Univ. School of Medicine
pp.611-614
発行日 1964年7月25日
Published Date 1964/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904122
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脳組織におけるグルタミン酸-アスパラギン酸の相互変化は活発なものであると信じられている1)2)。また,グルタミン酸はカリウムイオンの神経組織へのとり込みに必要な役割を果していると考えられている3)。最近の塚田らの発表4)によると,アスパラギン酸はグルタミン酸の脳組織へのとり込みを阻害すると言う。Terner3)がカリウムイオンのとり込みに必要なアミノ酸を広汎に検索した際,グルタミン酸以外ではアスパラギン酸が有効なことを認めたが,アスパラギン酸(L型)は容易にグルタミン酸にアミノ基転移されるものであるが故に,アスパラギン酸の効果は直接のものではなく,グルタミン酸に変化したのちにあらわれるものであると結論した。以上の関係を更に明らかにするために,D-アスパラギン酸を用いてそのとり込みとカリウムイオンとの関係をしらべた結果を報告する。
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