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特集 第6回神経化学懇話会
シンポジウムIII/脳の脂質
脳細胞顆粒成分のリン脂質の研究
Biochemical Studies on Phospholipids in Subcellular Units of Brain Cortex
塚田 裕三
1
,
松谷 天星丸
1
Yasuzo Tsukada
1
,
Tenhoshimaru Matsutani
1
1東邦大学医学部第二生理学教室
1Dept. of Physiology, School of Medicine, Toho Univ.
pp.540-547
発行日 1964年7月25日
Published Date 1964/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904108
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1)in vivoでの32Pのリン脂質への組込みは注射後2時間のところで各リン脂質分画にもつとも広く分布する。
2)リン脂質の抽出に際しTCAで前処理したものと,直接クロロホルム:メタノールで抽出疋たものの問でカラムおよび薄層クロマトグラフ判一の上で大きな差異が認められ,TCA処理により抽出されるリン脂質の物理化学的性状が変化するものと考えられた。
脳のリン脂質のうちinositideは70%が蛋白結合型として存在している。
3)細胞粒子成分のリン脂質をカラムクロマトにより分離して比較検討した結果いずれの成分でもphosphatidicacid, phosphoinositide分画が高い比放射能を示した。またPI分画にはとくに多量のMg++が結合していることが知られた。
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