特集 第24回日本脳・神経外科学会・II
シンポジウム:神経再生と移植・6
討論
陣内 伝之助
1
1阪大陣内外科
pp.368-370
発行日 1966年4月1日
Published Date 1966/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202028
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陣内(司会) ただいまから神経再生と移植のシンポジウムを始めさせていただきます。この問題は比較的新しい問題で,御承知のように昔から中枢神経は再生しないものだと教えられ私どもも無条件に信じこんでいたのでありますが,Levi-Montalciniのnerve growth factorの発見,脊損患者に対するFreemanらの脊髄路再建手術の動物実験による成功などにより,中枢神経路の再生の可能性が見えてきたような感があります。末梢神経路の再建も移植免疫の進歩とともに新しい観点から同移移植による再建が可能となりつつありますし,またこれが応用できるようになりますと移植材料の保存の問題もでてきましよう。また頭部移植の研究,すなわち今後の移植免疫,脳生理学に画期的研究をおよぼすだろうところの双頭犬の作成などにつきましてただ今からそれぞれの演者の方からお話を頂くことになつております。
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