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特集 第5回神経化学懇話会
シンポジウム・1
内因性精神病と精神薄弱の代謝異常
3.精神分裂病患者の尿中有毒因子に関する研究
Presence of Toxic Factors in Urine from Schizophrenic Subjects
藤田 繁雄
1
Shigeo Fujita
1
1札幌医科大学神経精神科
1Dept. of Neuropsychiatry, Sapporo Med. College
pp.706-709
発行日 1963年8月25日
Published Date 1963/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904050
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精神分裂病患者に代謝異常があるかどうか,またその体液中に何らかの有毒因子が存在するか否かについて,すでに多くの業績や批判がなされてきたが,最近の米国N.I.H.発刊のPsychopharmacology Service Centre Bulletinによれば,今なおその可能性があるとして各国でいろいろと研究がつづけられている.
演者はミシガン大学でDr.Gerardの指導のもとに,分裂病患者の尿から抽出した有毒因子について実験し,少なくとも2個の新しい因子を見出した。またその有毒因子が非分裂病患者の尿中よりも,2ないし4倍多量に存在することを確認した2)。その後,更に検討したので報告する。
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