Japanese
English
研究と報告
精神分裂病患者の離職—要因,予測因子,予後
Why Do Patients with Schizophrenia Leave Their Job?
片山 成仁
1
,
宮内 勝
1
,
安西 信雄
1,2
,
池淵 恵美
1
,
熊谷 直樹
1
,
佐野 威和雄
1
,
中嶋 義文
1
,
中島 亨
1,3
,
濱田 龍之介
1,2
,
本多 真
1
Shigemasa Katayama
1
,
Masaru Miyauchi
1
,
Nobuo Anzai
1,2
,
Emi Ikebuchi
1
,
Naoki Kumagai
1
,
Iwao Sano
1
,
Yoshifumi Nakashima
1
,
Tohru Nakajima
1,3
,
Ryunosuke Hamada
1,2
,
Makoto Honda
1
1東京大学医学部精神医学教室
2現所属,東京都立松沢病院
3現所属,関東逓信病院
1Department of Neuropsychiatry, Faculty of Medicine, University of Tokyo
2Tokyo Metropolitan Matsuzawa Hospital
3Kanto Teishin Hospital
キーワード:
Schizophrenia
,
Rehabilitation
,
Employment
,
Day care
,
Life events
Keyword:
Schizophrenia
,
Rehabilitation
,
Employment
,
Day care
,
Life events
pp.585-590
発行日 1992年6月15日
Published Date 1992/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903254
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【抄録】 東大病院精神神経科デイホスピタルを終了後にいったん就労し,離職経験のある41名の精神分裂病患者を対象に,離職率,離職要因,離職の予想因子,離職の影響について調査,検討した。
その結果,精神障害に基づく離職には,①対人過緊張から同僚に対して被害的となり疲れ果ててしまう。②職業能力,意欲が低く,職業遂行不能となる。③精神症状の増悪から,妄想的,空想的となる。との3つのパターンがあった。また増悪または対人過緊張がみられる時は高率に離職することが分かった。診断の下位分類によって離職の仕方に差はみられなかった。離職後に精神症状が悪化することは少なく,医師患者関係も変わらず,就労意欲も保たれる場合が多いことが分かった。
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