日本学術会議環境保健学研究連絡委員会主催公開シンポジウム 「飲み水の危機」—安全で快適な飲み水を守るために・3
湖沼にいる有毒プランクトン
彼谷 邦光
1
1国立環境研究所環境研究基盤技術ラボラトリー
pp.546-550
発行日 2002年7月15日
Published Date 2002/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902778
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はじめに
人口増加や経済活動の活発化に伴って,湖沼の富栄養化は,地球上のすべての人の住む地域で進行している.
湖沼の富栄養化に伴って大発生するのが有毒プランクトンである.有毒プランクトンの主要生物は藍藻(cyanobacteria,blue-green algae)と呼ばれる原核生物であり,多種類の毒素を生産している.これらの毒素によって,世界中の淡水湖沼の有毒化が進行している.
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