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特集 第4回神経化学懇話会
脳の機能と代謝
脳酸溶性Nucleotideに及ぼす中枢神経抑制剤の影響—特にラッテ及びマウスの差異について
The Effects of Central Nervous System Depressants on the Acid-Soluble Nucleotides of the Brain: Especially, its Differences between Rat's and Mouse's Brain
斉藤 浩哉
1
,
青木 公明
1
,
内田 正名
1
,
飯島 尚治
1
,
石川 秋雄
2
H. Saito
1
,
K. Aoki
1
,
N. Iijima
1
,
M. Uchida
1
,
A. Ishikawa
2
1東北大学精神医学教室
2有恒会日和山病院
1Dept. of Neuropsychiatry, Faculty of Medicine, Univ. of Tohoku
2Hiyoriyama mental Hosp.
pp.679-683
発行日 1962年9月25日
Published Date 1962/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904004
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nucleotide特にadenine nucleotideは単に核酸の分解産物であるだけでなく,更にその高エネルギー燐酸基を通じて生体のエネルギー代謝及び組織の糖,アミノ酸,脂質等の代謝過程に於いて重要な役割りを演じている。
然し乍ら,非常に不安定な物質であるために,その定量法にはなお多くの問題が残されている。更に脳の場合には,脳の摘出法そのものが問題となり,多年種々の論議がなされて来ている。事実,脳のadenine nucleotideの値は報告者によつて著しい差異がみられる。我々は今回このことに注目し,ラッテ及びマウスの差異,更にその中枢神経抑制剤に対する反応態度を比較検討することによつて,何らかの手がかりが得られ,更にinvivoの値を推定されるのではないかと考え,本実験を行つた。
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