Japanese
English
特集 第4回神経化学懇話会
行動の神経化学
Parabiosisによるepマウスの痙攣阻止に関する研究
Studies on Inhibition of Convulsive Seizure of ep Mouse by means of Parabiosis with Normal Mouse
森 昭胤
1
,
笠原 潤治
1
,
増川 禎彦
1
,
杉生 了亮
1
Akitane Mori
1
,
Junji Kasahara
1
,
Sadahiko Masukawa
1
,
Ryosuke Sugiu
1
1岡山大学医学部脳神経外科教室
1Dept. of Neurosurgery, Okayama Univ. Medical School
pp.654-659
発行日 1962年9月25日
Published Date 1962/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904000
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
1954年,予研の今泉1)によつて発見されたepマウスは正常マウスに対しては何ちの影響を与えない程度の体位変換刺激によつて容易に痙攣発作を惹起しうる特異な純系マウスであるが,このepマウスは最近内外の非常な関心を集めており,成瀬ら2)はこのマウスの生化学的観察を報告している。
私達はこのepマウスの生理学的研究の過程において,たまたま,この系のマウスは他の系のマウスとParabiosisを形成すると,その特有の痙攣発作が全く認められなくなることを見出し,この現象に関して2,3の実験的考察を行うとともに,その原因解明のための研究を行つているので,ここに報告する。
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.