epマウス及び慢性ヒロポン中毒マウスの脳内電解質分布について

Electrolyte Distribution in Brain Tissue of Convulsive ep and Chronic Methamphetamine Intoxicated Mouse

緒論

　近来痙攣の神経化学的研究の材料として体位変換により痙攣を惹起する遺伝的に固定されたStrain ep系マウスについて生化学的検索が精細に行なわれている^1）。又一方神経化学的に慢性ヒロポン中毒を精神分裂病のモデルとして利用する立場からの研究も報告され^2）3），特に異常行動や脳内アンモニア代謝についての異同が追究されてきている。

　吾々はこれら特殊なマウスに就いて物理化学的な立場から脳内の水分，電解質の分布を検討し，合わせて電子顕微鏡による組織像の検索を行なつたので，その一端をここに報告する。