Japanese
English
特集 脳血管性障害・II
外傷性頭蓋内血腫
Traumatic Intracranial Hematoma
佐野 圭司
1
,
中村 紀夫
1
Keiji Sano
1
,
Norio Nakamura
1
1東大脳神経外科
1Department of Neurosurgery, School of medicine,University of Tokyo
pp.578-598
発行日 1961年9月25日
Published Date 1961/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903936
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はじめに
外傷により頭蓋内に惹起される出血には部位からいえば硬膜外(extradural,epidural),硬膜下(subdural),クモ膜下(subarachnoid),脳内(intracerebral),脳室内(intraventricular)あるいはこれらのいずれかの組合わせがある。またその形態から見れば点状(petechial)出血,塊状(massive)出血等があげられる。本稿では外科的治療の対象となる塊状の出血すなわち血腫(hematoma)を主として論ずることにする。
これらは具体的に言えば硬膜外血腫,硬膜下血腫,脳内血腫であるが,本論に入る前にこれらにつき簡単な説明を加えておこうと思う。
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