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特集 第8回「脳のシンポジウム」
主題:ニューロパチー研究の最近の問題
抗結核剤によるニューロパチー知見補遺
Neuropathies due to antituberculous drugs
里吉 営二郎
1
,
若田 宣雄
1
,
古和 久幸
2
,
斎藤 豊和
2
,
相馬 紀夫
3
Eijiro SATOYOSHI
1
,
Nobuo WAKATA
1
,
Hisayuki KOWA
2
,
Toyokazu SAITO
2
,
Norio SOMA
3
1東邦大学医学部大橋病院内科
2北里大学医学部内科
3国立大蔵病院内科
1Toho Univ. School of Med., Ohashi Hospital
2Kitazato Univ. School of Med., Dept. Int.Med.
3National Ohkura Hosp. Dept. Med.
pp.115-119
発行日 1973年2月10日
Published Date 1973/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903478
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Ⅰ.緒言
抗結核剤が種々の神経障害を起こすことはよく知られており,古くはStreptomycin(SM),Isoniasid(INH),Kanamycin(KM),Cycloserine(CS),最近では,Ethambutol(EB)などによる種々の副作用の報告はかなりの数にわたっている1〜3)。しかしながらこれらの神経障害発現の機序に関する研究はきわめて少なく,ほとんど解明されていないといってよいであろう。私どもは最近用いられているEthambutolの神経障害について2,3検討を加えたことがあるので,これらを中心に抗結核剤の神経障害発現について2,3触れてみたい。
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