Japanese
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特集 第6回脳のシンポジウム
主題—日本における神経化学
節後神経切断白鼠交感神経節の機能と代謝
Functional Metabolism of Rat's Cervical Sympathetic Ganglia with Axotomy
永田 豊
1
Yutaka Nagata
1
1慶応義塾大学医学部生理学教室
1Department of Physiology, Keio University School of Medicine
pp.334-336
発行日 1971年7月15日
Published Date 1971/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903242
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白鼠上頚部交感神経節は湿重量わずか1mgほどの組織であるが,神経細胞,グリア細胞(シュワン細胞)などを含み生体から剔出後も適当な条件下では長時間にわたつてシナプス伝達機能を維持することができる。また神経節は比較的高い物質代謝を示すので,神経系の機能と代謝との関連を追求するためにはきわめて有用な組織である。
神経節の節後神経の切断手術を行なつて約1週間経過すると,大部分の神経細胞のみ変性,消失し,反応性にグリア細胞の著明に増殖した標本が得られる1)。この神経節を神経細胞を含む正常神経節と比較しながら,ニューロン・グリア相互の神経化学的関連を追求した。
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