特集 第1回神経病理懇話会
閉会のことば
三宅 仁
1
,
玉川 忠太
2
1東京大学
2広島大学
pp.222-223
発行日 1960年10月30日
Published Date 1960/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431901818
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三宅 仁(東大病理)全国各地の大学,研究所などから集つた多数の演題について,演者並びに司会をいただいた方々に,厚く御礼申上げる。平素は学会というものは大へん疲れるものだが,この懇談会は非常にあと味がよくて,まだあまり疲れないような,楽しかつたような気がする。わたくしが最も感銘を受けたのは,日本の神経病理の伝統が非常に深くて.数多くの有益な話がでたことである。その1つの証拠として,来年度の国際神経病理学会の名誉会長である内村先生が,終始活発な意見をのべられたし,また昨日は,久しくお目にかからなかつた林道倫先生が,何年ぶりかで上京され,この会に元気な姿を現わされたことは大へんに同慶にたえない。ここで神経病理学に関係して,林道倫先生の日本脳炎の研究にあたつて,当時岡山大学の病理学の助教授をしておられ,現在広島大学の病理の教授である玉川先生を紹介したい。氏はまた内村,白木両先生の広範な原爆症の脳病理の一部を担当された方でもあり,昨日,今日のテーマと多少違つていたため発言がなかつたので,ここで一言発言願いたい。
玉川忠太(広島大病理)今回の第1回の神経病理懇話会については,わたくしが非常に気にしていた封入体のことや,ほかのこともあつて出席してみたが,いくつかの刺激を受けた。
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