Japanese
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特集 錐体外路系・Ⅱ
不随意運動症の外科的治療—錐体路に対する手術及び脊髄レベルにおける手術について
The Surgical Treatment of Abnormal Involuntary Movements, Especially by Section of the "Cortico-Spinal Tract"
半田 肇
1
Hajime HANDA
1
1京大外科第一講座
1First Surgical Division, Kyoto University Medical School
pp.93-104
発行日 1959年11月1日
Published Date 1959/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431901724
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一般に錐体外路系疾患と云われる不随意運動には,運動過多(hyperkinesia),運動喪失(akinesia),又は運動減(hypokinesia)及び骨格筋緊張の増加(筋強剛rigidity)等が含まれるが,臨床的には,1)Parkinsonisrnの如き,律動的な交代性の安静時振顫(及び筋強剛,運動寡少,表情運動乃至自動運動の喪失,時にoculogyric crises)を主症状とする群と,2)Chorea,Athetosis,Ballismus,Dystonia,Torticollis,Little氏病の如き複雑な異常運動乃至異常姿勢,及び錐体路障害の程度に応じた四肢の痙性麻痺を主症状とする群に大別出来る。
之等の疾患は,人間に於いてのみ見られるものであるが,いろいろの病因で起り,現在未だ之等の疾患のすべての諸症状の発現に対応する一定の病理解剖学的所見が得られていない。そのために,之等の疾患は現在朱だ内科的治療でも,外科的治療でも,容易に治療せしめ得ないのである。例えば,
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