特集 肝脳疾患・Ⅰ
Kayser-Fleischer Ringについて
桑島 治三郎
1
1東北大学眼科兼分院
pp.255-265
発行日 1959年1月20日
Published Date 1959/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431901671
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いわゆるKayser-Fleischer Ringは(以下これをK-F輪と略記),今日一般にウィルソン氏病の名でよばれる仮性硬化症,すなわち進行性レンズ核変性症ないし肝レンズ核変性症の患者にみられることのある独特な角膜の輪状着色帯で,ウィルソン氏病の臨床診断に最も特異な価値をもつ所見として承認され.しばしば仮性硬化症輪Pseudoskleroseringなどともよばれ,肝硬変症および錐体外路系障害症状群とならんで,本症の三主徴のひとつをなすもである。
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