シンポジウム—小脳
小脳の膠質細胞
辻山 義光
1
1慶応義塾大学医学部神経科
pp.145-150
発行日 1956年12月1日
Published Date 1956/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431901553
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小脳の膠質細胞構築学はSehroederによつて略々完成されたと考えられて居る。彼は,彼自身幾分改変したHortega法により猿の小脳を検索し見事な構築学を作り上げた。之に先立ちCajalも彼自身老察した鍍銀法(Pyridinierte Siebermethode)により進行麻痺の小脳の膠質細胞に就いて論じすぐれた業績を残して居る。
我が国では慶大神経科の牧田清志,山内保志郎両氏が夫々Makroglia及びOligodendrogliaの構築学を人小脳に就いて試みて居る。私は之等両氏の研究成果を骨子とし,私自身得た所見を茲で述べようと思う。
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