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特集 第32回脳のシンポジウム
閉会の辞
Closing address
糸山 泰人
1
Yasuto ITOYAMA
1
1東北大学医学部神経内科
1Department of Neurology, Tohoku University School of Medicine
pp.952
発行日 1997年12月10日
Published Date 1997/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431901017
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- Abstract 文献概要
2日間にわたる「第32回脳のシンポジウム」をここ仙台市の東北大学医学部艮陵(ごんりょう)会館で無事終了することができました。今回は「コンピュータと脳の接点」,「痴呆疾患の分子的アプローチ」,「運動ニューロン疾患研究の最近の進歩」,「低侵襲脳外科治療の工学的支援」の4主題からなるシンポジウムが計画されました。いずれも神経科学で注目されている分野であり,それぞれの分野の第一線で活躍されておられる演者の先生からの最新の研究のご発表があり,正に時を得たシンポジウムであったと言えます。演者の先生,座長の先生,それに聴衆の皆様,有り難うございました。
閉会にあたり,昨日の日本学術会議[脳・神経学研究連絡委員会]委員長の高倉公朋先生からの開会のご挨拶にありましたご質問にお答えしたいと思います。髙倉先生からのお尋ねの艮陵(ごんりょう)の意味でありますが,本来「艮(ごん)」とは「丑寅(うしとら)」の方角,すなわち東北を意味する言葉であります。古来より「丑寅」は鬼門の方角であり,都を守るという重要な意味を持つ方角であります。京の都においては「丑寅」の方角に比叡山延暦寺を建て,江戸においてはその方角に上野の寛永寺を建てて都を守る役割を果たしてきました。
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